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卒業論文用テンプレートver2023

先行研究のまとめ(ゼミの配布資料として活用)

英語教育ゼミ予定表

ゼミの予定、学生が参加可能な研修会の予定表です。

英語教育ゼミ予定表

授業に於ける教師、生徒の英語発話量と質についての調査研究

分析用エクセルシートVer3.0

英語教育ゼミの活動

ゼミのメンバーで英語教育についてテーマを設定し、共同で研究をしています。

佐藤 剛,内海 里菜, 大島 梨理香, 大高 智英, 北向 周平, 佐々木 駿介, 中村 尚平, 畠山 大輝(2023).「小学校外国語科の話すこと(やり取り)の評価を左右する要因は何か」『弘前大学教育学部紀要』130,51-58.

【概要】
本稿は,小学校外国語科における話すこと(やり取り)のパフォーマンステストにおいて,採点者が重視する評価の観点や根拠を明らかにするものである。国立大学教育学部に所属する大学生71名を対象に,児童のパフォーマンスを再現したインタビューのビデオを,総合評価および「文法の正確さ」,「発音の正確さ」,「流暢さ」,「ジェスチャー」,「アイコンタクト」,「声の大きさ」の6つの観点別に評価してもらい重回帰分析によって分析した。結果として決定係数は.53であり6つの要因で,総合評価の半分程度を説明できることが明らかになった。また,標準化偏回帰係数の値から,「文法の正確さ」,「アイコンタクト」,「流暢さ」の順で評価に影響していることが明らかになった。非言語的要因である「アイコンタクト」が評価の大きな要因であることは,話すこと(やり取り)の能力を測定するための評価方法としての妥当性に疑問を残す結果となった。


佐藤 剛,伊藤 こころ,内海 里菜,大島 梨理香,佐藤 ゆき,瀧本 遥陽,竹谷 もも香,村木 歩乃佳(2022).「中学校英語検定教科書の語彙的分析 ―小中連携した英語教育を目指して―」『弘前大学教育学部紀要』128,65-74.

【概要】
本稿は,中学校1年生の英語検定教科書である,Blue Sky(啓林館),Here We Go !(光村図書),New Crown(三省堂),New Horizon(東京書籍),One World(教育出版),Sunshine(開隆堂)の6つを,語彙の視点から分析・分類することで,小学校の教科書に出現する語彙が,中学校1年生の教科書本文をどれくらいカバーするのかについて考察するものである。さらにそこから,小中連携した効果的な語彙指導の在り方も検討する。具体的な研究方法としては,『小学生のための受容語彙リスト1000』(佐藤,2021)の中学校1年生用の英語検定教科書におけるカバー率を200語ごとのバンドに分けて算出した。結果として,語彙リストの200〜1000語レベルの単語が各教科書で8割程度出現しており,残りの2割が中学校1年生の教科書のみに出現する単語であることが明らかになった。言い換えると,小学校の教科書に出現する語彙で,中学校1年生の教科書の8割程度をカバーすることが可能なのではないかという示唆を得た。


佐藤 剛,佐藤 李子,清水 咲良,瀧本 遥陽,村木 歩乃佳(2021).「小学校英語検定教科書のコロケーション分析 ― 授業における例文作成のための指標策定 ―」『弘前大学教育学部紀要』126,153-160.

【概要】
 2020年度4月より小学校5・6年生に対して教科としての外国語の指導が開始された。それに伴い,検定教科書を使用した英語授業が行われている。一方で,授業で提示する例文やハンドアウトに使用する英文を児童の興味・関心や実態に応じて教師が自作することも必要となる。本研究は,その際の客観的な指標を策定するために,令和2年度版小学生用英語検定教科書のコロケーション分析を行った。その結果,小学生用の検定教科書においてbe動詞を使用した英文は限定的であり,一般動詞が高頻度で抽出される傾向が示された。一般動詞とその後に目的語として使用される名詞とを組み合わせることで幅広い表現を可能にし,これによって児童が言いたい事を表現させることをねらいとしていることが伺える。以上のことから初級学習者である小学生の段階から多様な英文に触れされることが重要であることが示唆された。


佐藤 剛,石神 響,古川 遼,佐藤 ゆき,竹谷 もも香,丹藤 慧也(2021).「令和2年度版小学校検定教科書の語彙的分析 ― British National Corpus との比較から ―」『弘前大学教育学部紀要』126,143-151.

【概要】
 本稿は,小学校外国語の主たる教材である検定教科書とオーセンティックな英語データであるBritish NationalCorpus(BNC)の話し言葉コーパスを語彙の頻度の観点から比較することで,小学生用の検定教科書に出現する語彙の特性を分析することおよび小学校外国語授業における望ましい語彙指導の在り方を模索するものである。そのため,コンコーダンサーAntConc(Version 3.5.9)(Anthony,2020)のKeyword List 機能を使用し,特徴的高頻度語と低頻度語を,名詞,動詞,形容詞別に抽出し分析を行った。その結果,小学生用の検定教科書には,スポーツ,教科や行事などの身近な事柄に関する名詞やwant やplay など様々な題材で広く使用することができる動詞や,jump やdance など具体的な動作を表す動詞やポジティブな意味の形容詞が特徴的に高頻度で用いられていることが明らかになった。


佐藤 剛,芦田 七海, 川元 青空, 石神 響, 佐藤 李子, 清水 咲良, 羽田 瑛里(2020).「JTE とALT が児童生徒の卒業時に求める英語熟達度への意識調査 ―テキストマイニングを援用して―」『弘前大学教育学部紀要』,124,93-101.

【概要】
 本稿は、日本人英語教師(JTE)と外国語指導助手(ALT)が卒業時に児童・生徒に期待する熟達度について、その類似点および相違点を比較するものである。その結果、JTEはリスニングとリーディングについて、英文の概要や要点を捉えることを求めていること、スピーキング(やりとり)については即興性を求める一方、スピーキング(発表)については発音など正確さを求める傾向にあることが示された。またライティングについては、入試を意識した特徴語が抽出された。それに対してALTは間違いがあったとしても、より基礎的なでシンプルな表現を用いて、自信をもって英語を使うことを求めることが結果として示された。このような結果から、効果的なティームティーチングの実現のためには、JTEとALTの両者が児童生徒に求める到達度について、共通理解を持った上で授業に臨むこと、および両者が学習指導要領に示された目標を十分に理解することが重要であることが示唆された。


佐藤 剛・秋田谷桃花・芦田七海・川元青空・古川遼・丹藤慧也(2019).「小学生はどれだけの語彙を知っていればよいのか?―使用教材におけるカバー率の観点から―」『弘前大学教育学部紀要』,121,107-116.

【概要】
 本研究は、小学校において2020年度から教科として外国語が指導されることに伴い、指導するべき語彙を、使用されている教材のカバー率の観点から量的に明らかにすることを目的としたものである。小学校で主たる教材として使用されている中学年向けのLet’s Try!1, Let’s Try!2, 高学年向けのWe Can!1, We Can!2 と中学校1年生の検定教科書であるTOTAL ENGLISH1(学校図書)とNEW CROWN ENGLSIH COURSE 1(三省堂)の本文および教師用指導書に見られる、教師や児童の発話例などをテキストデータ化し、AntWordProfilerを使用して、佐藤(2018)の小学校のための受容語彙リストの200語レベル、400語レベル、600語レベル、800語レベルのリストに含まれている語彙が、それぞれの教材のどれくらいをカバーしているのかを分析した。その結果、カバー率は200語レベルではおよそ60%〜70%、400語レベルでは10%程度、600語レベルでは3%〜5%、800語レベルでは1.%程度と、小学校中学年の用の教材から中学校1年生用の教材を通して同様の結果を得た。


佐藤剛・秋田谷桃花(2018).「Hi, Friends! と中学校の教科書の語彙的比較 ―頻度とコロケーションの観点から―」『弘前大学教育学部紀要』,120,111-119.

【概要】
 本稿は,小学校外国語活動の教材である,Hi, friends! と中学校英語検定教科書とを,語彙の観点から比較することで望ましい小中連携の在り方を模索するものである。そのため,それぞれの高頻度動詞の語彙リストを作成し,コロケーションの比較を行った。結果,Hi, friends! には,現在形を使用した単純な英文が多いこと,児童にとって身近で限られた語彙を繰り返し使用していること,主に教室英語で用いられる動詞が高頻度で出現する傾向が観察された。一方,中学校検定教科書においては,現在形に加えて過去形や未来表現,さらには助動詞に後続する形などの多くのバリエーションをもって動詞が使用されていること,前の文に関連したまとまりのある英文が見られること,think やknow のように,名詞節を伴う複雑な構造を伴う形で動詞が用いられていることが観察された。上記から,Hi, friends! と中学校英語教科書の,それぞれの教材の特徴を踏まえた指導をすることの必要性が示唆された。


卒論論文

『卒論は社会で役に立たないのか?』

 大学での学びの総まとめとして結構な労力と時間をかけて取り組む卒業論文。何のためにやるのか?やった結果、何になるのか?教師1年目の僕が先輩から言われた「大学でやったことは現場では役に立たないと思って努力したほうがいい。」という言葉から考えます。
 今から卒論を書く人はもちろん、もう書いてしまったけど、その辺を深く考えずに卒業単位をとるだけのために書いていた人は是非一読ください。

“Therefore, We Should Consider Each English is One of World Englishes.”

 令和2年度から新たに導入された大学入試共通テストでは、これまでのセンター試験とはその傾向が大きく変わりました。そのひとつはリスニングに母語話者ではないと思われる人の音声が使用されたことです。これについて、賛否両論さまざまな意見が挙げられています。 このような問題を我々はどう捉えるべきなのか?ある学生の卒業論文の内容から考えます。「卒論は何のためにやるのだろう」と卒論をやる意義を見出すことをなかなかできずにいたり、「どうやって卒論のテーマを決めようか?」と卒論のテーマ選びに悩んでいる学生のみなさん是非一読ください!

論文書法:タイトル 要旨 序論 方法 結果 考察
論文は、タイトル、要旨、序論、材料と方法、結果、そして考察から構成されていて、それぞれのセクションをどう書くべきかはある程度決まっています。論文の書き方を各セクションごとに説明したYOUTUBE動画やネット上の記事が紹介されています。

English for Writing Research Papers Useful Phrases - Springer
英語の論文で使われる表現がセクションごとに紹介されています。

これまでの研究内容と卒論のテーマ (詳しい内容はタイトルをクリックしてください。)

Which of Cognitive Resource or Phonological Coding Affects Reading Comprehension for Japanese EFL Students?

20P1154 Shohei NAKAMURA


 

Exploring Balance of Language Use in Self-Selective Tandem Learning Between Native and Target Language

20P1160 Taiki HATAKEYAMA


 

An Empirical Study of Learning Content and Language Retention in CLIL and non-CLIL

20P1219 Shuhei KITAMUKI


 

Effectiveness of Retelling for Enhancing EFL Learners’ Productive Vocabulary Acquisition

20P1226 Shunsuke SASAKI


 

Influence of English Teaching Materials for High School Students on their Perceptions of Linguistic Imperialism

20P1260 Tomohide OTAKA


 

Effectiveness of Longitudinal Written Corrective Feedback:The Differences between Direct and Metacognitive Corrective Feedback

19P1204 Kokoro ITO


Analysis of Relationships between the Speed of Reading Passages and Comprehension: Comparison with Reading Aloud Regardless of Comprehension, Reading Aloud with Comprehension and Reading Silently with Comprehension

19P1117 Rina UTSUMI


The Necessity of Functions Appearing in the Authorized Elementary School English Textbooks Research from the Perspective of Discourse Analysis

18P1162 19P1119 Ririka OHSHIMA


Incorporating World Englishes in English Instruction: English Acoustic Properties Affecting Intelligibility and Perceived Accentedness of Japanese Learners

18P1219 Yuki Sato


An Investigation of the Characteristics of students’ Peer Feedback Using Text Mining Analysis

18P1230 Haruhi Takimoto


Study of Evaluation of Elementary School Students Speech Interaction

18P1162 Momoka Takeya


Study of the Effective Vocabulary Teaching: Comparison between Learner-Centered and Teacher-Centered Instructions

18P1248 Honoka Muraki


Study of Feedback to Develop Leaners' Accuracy of Speaking Interaction in TBLT: Mete-linguistic Corrective Feedback Using Automated Computer Transcription

17P12401 Riko Sato


The Effects of Utilizing a Self-Regulatory Cycle on Japanese EFL Learners’ Summary Writing

16P1241 Keiya Tando


Effects of Timing of Presenting Illustrations on English Learner’s Listening Comprehension

16P1128 Ryo Kogawa


Empirical Research of Language Teaching based on Plurilingualism for Japanese University Students

17P1107 Hibiki Ishigami


Quantitative Analysis of Elementary School English Classes in Japan: From the Perspectives of Communicative Orientation

17P1169 Eri Haneda


The Effect of Error Correction in Writing: Using Half Underlining to Improve Grammatical Awareness of Students

17P1146 Sakura Shimizu


Developing the English Picture Book List for Third and Fourth Graders of Japanese Elementary School

16P1106 Nanami Ashita


Developing the Word List for Japanese Elementary School Students: From the Perspectives of Frequency and Ranges

16P1121 Sora Kawamoto


Empirical Study of Perception towards chants between Native English Speakers and Japanese University Students

14P1201 Momoka Akitaya


Ideal Ways of Storytelling in Elementary School; Comparing Experienced Teachers and University Students

14P1271 Kei Nioka