教員養成機関等との連携による小学校外国語の専門人材育成・確保事業
令和2年度弘前大学小学校外国語のための免許法認定講習の内容を紹介します。
事業計画と事業概要
2020年度に完全実施された小学校外国語指導要領で5年次・6年次に教科として導入された「外国語」および3年次・4年次に引き下げられた「外国語活動」における教員の指導力向上を目指します。
外国語活動の指導において中心的な役割を果たしてきた教員が教科として英語科の指導も可能となるプログラムを開発し、講習を実施します。
小学校の現職教員の中学校教員免許状(外国語(英語))の取得を促進する教育職員免許法に規定する免許法認定講習,免許法公開講座または免許認定通信教育を開発・実施し,小学校における外国語教育の専門性の高い指導体制の充実を促進することを目的として本事業を実施します。
開講科目は「英語科教育法」「英語学」「英語コミュニケーション」「英語コミュニケーション」「英米文学」「異文化理解」「生徒指導・教育相談・進路指導」の6科目です。本事業は国立大学法人弘前大学が,文部科学省の委託を受けて実施したものです。
弘前大学免許認定講習の取り組み
プログラム実施にあたっては、教科としての外国語科の指導に対応するために、カリキュラム開発、目標分析による到達目標の策定、学級担任・専科指導教員・外国語指導助手・ゲストティーチャーとして活躍が期待されるネイティブ・スピーカーや英語が堪能な人材等の協働による教育実践、測定・評価のあり方等について理解を深め、受講者の実践的指導力を高めことに資する講習内容としました。さらに、新学習指導要領における外国語活動並びに外国語科の指導の実際について、小中の円滑な接続を意識した講習内容としました。
さらに、米国における本学の姉妹校であるメイン州立メイン大学の付属教育機関である英語集中学習センターと連携・協働し、インターネットを利用した遠隔教育による英語コミュニケーション能力養成プログラムの開発・実践にも取り組みました。本プログラムは、情報コミュニケーション技術(ICT)を活用した教育のより一層の充実・拡充が求められる時代にあって、学校教育現場において児童・生徒一人ひとりに応じた指導を充実させる教育の個別化と、それを通して彼らの多様な学びを支援する教育のあり方について実践的に学ぶ機会を提供するものとして位置づけ、開発・実践されたものです。